ねりBlog

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2020年3月23日
ねりじろうのつぶやき

人気の癒しグッズ「もにまるず」になくてはならない練太郎

もにまるずというスクイーズ玩具の企画、制作、販売を行っている株式会社ワンダーマーク様では、商品の制作過程において、あわとり練太郎ARE-310をご利用いただいております。今回、同社代表取締役の渡部様に、お話をお伺いしました。

もにまるずについて教えてください

一言でいうと、触って遊ぶ玩具です。当社オリジナルデザインのほかに、キャラクターのコラボ商品もあり、当社でデザインから制作及び販売を行っています。フィギアにもいろいろありますが、もにまるずは何と言ってもとてもやわらかい素材からできていて、人肌のようなしっとり感があるのが特徴です。

特に20代女性に人気があります。職場のデスク等に置いていることが多いそうですので、仕事の合間や休憩時間に、もにまるずを触って疲れを癒していらっしゃるのかもしれません。

また、似たようなスクイーズ玩具は多く有りますが、当社は、質の良さ、キメや塗りの細やかさにこだわって、一つ一つ手作りで制作しています。後で制作現場をお見せしますので、是非ご確認ください。


定番のウサギ、ヒツジ、トラと最近の新商品のカニ

学生時代に、もにまるずの前身100ANIMALSを作られたそうですが、そのきっかけは?

「さわって楽しむフィギュアを作りたい」

美大時代、学園祭に個人で何か出展しようかと思ったのが、もにまるず誕生のきっかけです。2007年頃のことです。

フィギュア作りが好きだったので、それを生かして何か良いアイデアは無いか悩んでいました。そして、大学近くのファミリーレストランで、スケッチブックにたまたま何種類か書いていた犬の絵を見てひらめきました。

「同じ形(原型)を使って、何種類の動物が表現できるだろう?」

当時、記号の勉強をしていたこともあり、「記号としてのキャラクター」というコンセプトを思いつきました。これが、もにまるずの前身となる100ANIMALS(100アニマルズ)の誕生につながりました。

100という数字は、当初基本として作成した100種類のキャラクターです。10種類だとやる人はいるだろうけど、100種類作る人は簡単にはいないかなという理由でした。実際に100種類となると、ウサギやブタといった、すぐに思い浮かべられるキャラクターに始まり、カッパやペガサスまでいますので、相当幅広くなりますね。これだけあると選ぶ楽しさがあると言っていただいたこともあります。

もにまるずは、幅広く全国に展開されていますね。

今では全国66箇所のキャラクターショップ等に販売拠点を設けています(2018年9月現在)。ネット販売(※)も行っていますので、是非ご利用いただきたいです。また、2012年からは、様々な企業とのコラボ商品も開発しており、現在は、サンリオ様やリラックマ®様等の商品を販売しています。コラボ企画は、直接依頼のある場合や販売店さんからお誘いがある事もあります。

※2018.9.12もにまるずONLINE STOREをリニューアルしました。

制作の過程で、あわとり練太郎をご利用されているそうですが、導入のきっかけを教えてください。

もにまるずは、質の良さ、キメや塗りの細やかさにこだわって制作しています。一個の完成度を高める為には、練太郎がないと成り立たないですね。今では、練太郎にも名札を付けて、スタッフ中で可愛がって使っています。


左)ワンダーマーク様の練太郎には、名札が付けられていました!
右)練太郎の使い方は、スタッフの方が見やすいところに貼ってあります。

どのような過程(材料の撹拌)で、ご利用いただいていますか?

もにまるずは、はじめに手書きのスケッチから、3Dプリンターで樹脂の型を成型し、その原型からシリコン型を作成します。そこに材料(樹脂)を流し込んで固めます。その後、目や口等の必要な部分に一つ一つ手作業で色付けをして完成します。

この材料を流し込む作業の前に、練太郎で撹拌作業を行っています。手作業なので一度に加工する数には限度があり、一回で100ml程度の材料を、日々15回~40回ぐらい回しています。材料の撹拌以外には、白い顔料を溶剤と混ぜる時にも使っています。白い顔料は特殊なので、手ではきれいに混ざらないのです。


左)練太郎で撹拌した直後のポリウレタン樹脂。
中)シリコン型へ流し込む様子、もにまるず誕生の瞬間です。
右)型に注入した材料。硬化後、青いウサギの本体になるとの事。


塗り工程の様子、塗作業も全て手作業で行われています。作業されている方たちの技術も見事です。

導入前の、お困りの事・課題は有りましたか?

もにまるずの開発当初は、手撹拌で材料を混ぜていたので、「泡が入ってしまう、泡が残ってしまう」事が課題でした。特に夏場は湿度が高く、気泡だらけになった事も有りましたね。

商品の特性から、もにまるずは、見た目や手触りにこだわっていたので、泡は可能な限り無くしたいと考えていました。

泡を含んでしまったもにまるず

製品をご利用いただいて課題等は解決または改善しましたか?

手撹拌だと一回混ぜるのに1分半ほどかかるので時間短縮のメリットはあると思います。ただ、我々にとって練太郎を導入した一番のメリットは、「誰でも同じ状態に混ぜられる」という点です。

材料を手で混ぜるのには技術的なコツが必要です。当社は美大生のスタッフが多く、入れ替わりの機会が多く有るので、教育の時間や手間も考えるとメリットは大きいと思います。極端な話、練太郎なら今日スタートした人でも、混ぜる作業を行う事ができますから。

これからのもにまるずについてお聞かせください。

おかげさまで最近は企業様とのコラボ商品が多いのですが、やはりオリジナルのキャラクターをもっと増やしていきたいですね。現在、コラボとオリジナルで約400種類のキャラクターが有りますが、これを1,000、2,000とずっと作り続けていきたいです。

左)ラインナップの一部
中)カバのキャラクターには以外とファンが多いとか。
右)パッケージも一つ一つ丁寧にデザインされています。


<ワンダーマーク様について>

  • 株式会社ワンダーマーク (https://www.wondermark.co.jp/)
  • 代表取締役 渡部学
  • 所在地:359-0021埼玉県所沢市東所沢1-30-4
  • TEL /Fax:0429074008
  • 主な事業内容
    1.雑貨商品の企画、開発、製造及び販売
    2.キャラクター・イラストレーション・グラフィックデザインの企画、開発、制作及び販売
    3.アートイベントの企画及び運営
    4.書籍・雑誌等印刷物の企画、制作、編集、出版及び販売
    5.各種セミナーの企画及び運営 6.アーティストのマネジメント及びプロデュース
なんこう練太郎、製品デモについては、
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