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作っているのは、動物の背中についてる「アレ」 ~リトルレオナルド、杉山製作所インタビュー~

2018/12/20

インタビュー

作っているのは、動物の背中についてる「アレ」 ~リトルレオナルド、杉山製作所インタビュー~

バイオロギングとは、動物の行動や生態調査の為に、小型のビデオカメラやデータロガーを動物の頭部や背中等に取り付けて行われる研究手法の事です。その研究の世界で数多くの実績のあるリトルレオナルド様(東京都文京区)と、その製造委託先である杉山製作所様(千葉県南房総市)にお話を伺いました。海中や低温下など、厳しい自然環境に耐え得る性能を維持する為、ロガーの製造現場で練太郎が活躍しているとの事。

第1部でリトルレオナルドの皆様、第2部で杉山製作所の杉山様へのインタビューの模様をお届けいたします。


第1部 リトルレオナルド様インタビュー

1-1.リトルレオナルド社について教えてください。

当社は、いまから35,6年くらい前に設立しました。最初の頃は、いろいろとご縁があって、大学卒業後お世話になっていた国内のある医療機器メーカーの仕事を手掛けていました。基礎系の生理とか薬理の実験道具等を特注で受注・生産したり、他にも仲間の仕事を手伝ったりしていました。どちらかというと商売!商売!というよりは「面白いからやってみよう」という事が多かったですね。不安定な時期も有りましたけど(笑)

1-2.バイオロギングを始めたきっかけは?

実は、始めからロガーをやろうと思って会社を設立したわけではないのです。前職の会社は、生体の信号等の計測機器の製造もしていたので、動物のロガーという案件が出たのでしょうね。ただ、(バイオロギングは、特注生産が多いので)大手では商売にならないようで、たまたまその仕事がうちに回ってきたのです。そこからバイオロギングに取組むようになり、それが現在まで続いています。そのうち段々と依頼が増えるようになり、かれこれ20年くらい経ちます。

歴代のロガー
・バイオロギングで使用された歴代のロガーと現在のロガー

アザラシに取り付けられたロガーとデータ
・アザラシに取付けられたデータロガーと、記録から分析された行動データの一部

1-3.バイオロギングは、最近メディアにも取り上げられていますね。反響はいかがですか?

最近では、3年程前から行っているシャチの生態を研究するプロジェクトに採用いただきました。それが、先日NHKスペシャルで放送されました。知床半島には、毎年シャチの群れが現れるので、そのデータを取るためにロガーが必要との事でした。
メディアの方々とのつながりはいろいろと派生していく事があり、その後、他からもお声掛けいただいています。

また、大学の先生等の論文に掲載されているためか、「どういう道具を?」「どこの会社?」といった具合に調べて、当社に辿り着くといったケースも有ります。最近は、ホームページからのお問い合わせも増えていて対応するのが大変です。

1-4.海外からの引き合いも増えているそうですね。

はい。先ほどお話ししたとおり、ホームページからのお問い合わせを多くいただきます。以前は、共同研究や論文に携わった人を経由しないと当社の存在は分からなかったのですが、今では、WEBで簡単に検索する事ができますから。

海外にもロガーのメーカーは有りますが、うちはメーカーがやっていない事しかやらない。(規模を大きくしてまで)競合しようという気はあまりないですから。それでも出荷台数は、当初想定していたよりも大幅に上回って推移しています。

1-5.お仕事でご苦労されている事は?

当社の製品は、ほぼ特注対応です。その為、稼働等のテストが出来ないのです。依頼をいただいた時点で、(調査対象となる動物の)おおよその行動予測はついているのですが、検証はその場でやらないといけない。また、どの製品がどのくらいの数量必要か(=ロガーがどの程度の割合で回収できるか)というのも予測が難しい。予測は外れて「え~、そうなんだ」という事もよく有ります。相手が動物だけに様々なケースが出てきます。

あと、納期も重要ですね。プロジェクトの前には、まず現地での調査が行われます。例えば、南極観測の場合、船の手配等は、調査を含め年間でスケジュールが組まれるので、なかなか変更が出来ない。出航に間に合わないと、届ける方法がなくなってしまいます。南極の昭和基地までは持っていけませんからね。ギリギリのタイミングで(ユーザーの先生の)出発に間に合うように空港まで持っていった事も有ります。
だから、作る方も大変だと思いますよ。製作の事は、杉山さんに聞いてみてください。

リトルレオナルドの皆さん・リトルレオナルド、杉山製作所の皆さん。

リトルレオナルド鈴木様、池田様、ゼフデザイン小島様、有難うございました。続いてデータロガーの製作担当である杉山製作所杉山様へのインタビューの模様をお届けいたします。


第2部 杉山製作所様インタビュー

2-1.杉山製作所をはじめたきっかけについて教えてください

昔から “ものづくり”が大好きで、前職では様々な医療機器の製造・開発に携わっていました。定年退職を機に、昔、同僚だったリトルレオナルド社の鈴木氏が行っていた事業を手伝う事になって、東京から南房総市に移り、杉山製作所として事業を開始しました。当初から動物用データロガーの製作、開発を行っています。前職で行ってきた医療機器の開発や研究の経験は、今の仕事にも役立っていると感じます。

ここ南房総市は私の故郷で、“ものづくり”に携わりながら、ゆっくり過ごしたいとの思いがあったのですが、最近は、海外からの引き合いも増え、東京との往復で日々とても忙しく過ごしています。

2-2.バイオロギングについて教えてください。

最近ようやくバイオロギングという言葉が出るようになりましたが、世の中では、あまり一般的ではないでしょうね。大量に作るものでもないし、しかも動物につけるものですからね。小さいものだと魚で鱒やサケとか、大きいものだとクジラまで付けます。

ロガーをクジラにどうやって付けるのですか?

クジラを捕まえる訳にもいかないので、吸盤を取り付けたロガーを棒のようなものでペタッと。何日かすると吸盤が外れて海面に浮いてきます。ロガーには発信機がついているので、それを回収するようです。私は作るほうの専門なので、その様子は映像でしか見たことないですけど。その他、どうやって使用するのか、また必要な性能等は、(リトルレオナルドの)鈴木さんがユーザーの方と綿密に打合せしています。

2-3.動物のデータを取るといった技術について、最近の傾向や特徴は有りますか?

昔は、圧力計や温度計を搭載して、データから計算して行動を分析していましたが、10年程前からは、ビデオカメラが主流になっています。ペンギンの頭につけて、水中でオキアミを追いかける映像や陸にポッと上がってきて生活するところ等、全部映像に録ることができます。他にも、地磁気を測るセンサーや加速度センサー、水中だと泳ぐスピードを測る遊泳速度のセンサー等もあります。

製作依頼のあったロガーは、設計から私が全部担当しています。技術的な進化を取り入れつつ、さらに、動物の思わぬ行動を予測しながら試行錯誤して製作しています。あと、重さにも気を使います。鳥等の小動物に付けるのは、10数gに抑えないといけない等の制約が有ります。

いろいろなデータロガー
(左)風力センサーを搭載したロガー
(右)この中に様々なセンサーが搭載されています

2-4.練太郎をご利用いただいていますが、導入のきっかけは?

これまでずっとものづくりに携わっていました。前職では、体内に埋め込むセンサーのようなものを作ったりしており、それを樹脂で覆って絶縁するために、あわとり練太郎を使用していました。当時は、真空タイプの練太郎を使用しており、汚れないという点が一番助かっていました。真空ポンプでの作業は、やった事ある人ならわかると思いますが、結構大変なんですよ。
その経験があったので、(ロガー作成のために)あわとり練太郎は絶対必要だと思い、鈴木さんにお願いして導入してもらいました。

杉山製作所の作業場風景
・製作現場の様子、杉山様の奥には練太郎(AR-100)がセッティングされています。

2-5.練太郎は、どのような過程でご利用いただいていますか?

まずは、設計を元にして速度計等の各種センサーを接着した回路ユニット作成します。それをシリコン型に入れてエポキシで包埋するのですが、その樹脂を撹拌する際に使用しています。樹脂の使用量は、多くても100g/回ぐらいです。
ロガーの使用環境は、水中(高気圧)や低温下等、厳しい環境になる場合も多く、例えば、ある研究でアザラシは、海中2,000メートル付近まで潜ってエサを取っている事が分かりました。そのような環境に耐え、安定した性能を引き出すには、(エポキシが)しっかり混ざった状態でないと故障の原因になります。

シリコン型とロガーの形
(左)シリコン型と制作中の基盤
(右)水深2,000mと200m用のロガー、大きさも形も違います。

2-6.最後にひとことお願いいたします

おかげさまで依頼も年々増えているので、その点は大変有難く、また、やりがいも感じます。なかなか時間を作る事ができないですが、これからは、南房総で農作業や地域活動にも貢献していきたいですね。

周辺の様子


<有限会社リトルレオナルド様について>
有限会社リトルレオナルド(http://l-leo.com/
〒113-0021
東京都文京区本駒込1-4-4旭商店ビル3階
TEL:03-3946-2410

【取扱品目】
■データロガー
■ビデオロガー
■その他の製品
・切り離し装置

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