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あわとり練太郎でビーズを用いたメディア分散 ~分散(解砕)スターターキットのご紹介~

トピックス 2025.10.31

あわとり練太郎でビーズを用いたメディア分散 ~分散(解砕)スターターキットのご紹介~

最新モデルのあわとり練太郎ARE-312は、通信機能が搭載され、様々な業務効率化が可能となりました。製造ラインの自動化や遠隔操作、二次元コードを読み込み材料毎にレシピを自動設定、トレーサビリティ確保のための稼働状況の取得等を実現します。
さらに、オプションのマルチセンサーとの組み合わせで、撹拌中の材料温度管理ができるようになりました。処理中の発熱を制御しながら分散を行えるため、凝集物の解砕も可能となりました。
 
・微量の材料を分散(解砕)したい
・高機能材料をあわとり練太郎で簡易に分散(解砕)したい
・分散(解砕)のプロセスを最適化して、材料の性能を引き出したい
 
シンキーでは、このようなニーズにお応えするソリューションをご提案しております。

1.凝集しやすい材料の分散・温度管理に必要な製品をひとつのキットにまとめました!

【分散(解砕)スターターキット】
・ 自転・公転ミキサー あわとり練太郎ARE-312
・ 排熱テーブル E-ねつさまし
・ マルチセンサー
・ 制御アプリケーション
・ メディア分離セット ・ 解砕容器・ジルコニアボール(オプション品)
左から:ARE-312、E-ねつさまし、マルチセンサー、オンライン制御アプリケーション(画面イメージ)、メディア分離セット・解砕容器・ジルコニアボール※
※ジルコニアボール:非常に硬くて摩耗に強いセラミック製の小さな球体で、粉砕や研磨などに使われます。

2.ARE-312を使った分散(解砕)の原理

容器にスラリーとともにジルコニアボール(粉砕メディア)をセット。

  1. 自転と公転の相互作用により、運動エネルギーを付与されたジルコニアボールが容器底面外周部に集中。
  2. スラリー中の粒子は、ジルコニアボール間に補足され、せん断力、摩擦力、衝撃力などが複合的に作用し、粒子の微細化を進行させる。

3. 材料の温度管理も重要です

粒子は表面エネルギーの高さなどにより凝集していますが、分散を目的としてジルコニアボールを添加して分散を行うと、凝集が解消される一方で、摩擦などの影響により温度が上昇しやすくなります。マルチセンサーや専用アプリを使えば、処理中の材料温度管理が可能です。

E-ねつさまし 装置内部に籠ってしまった熱を強制排出。
マルチセンサー 材料温度をリアルタイムモニタリング。専用アプリケーションとの連携で発熱をコントロール。
制御アプリケーション 温度警報オプション 容器内の材料温度が予め設定した温度に達すると運転を停止。温度低下後に再起動し、材料を最適に処理。
解砕容器 耐熱PPS容器 撹拌熱対策。
分散(解砕)スターターキットの使用イメージ

4.分散事例(シリカ)

【処理条件】シリカ、分散剤、精製水、ジルコニアボール(φ0.05㎜)、300ml HDPE容器使用)

○粒子径分布法(動的光散乱)法

メディア無しの撹拌処理と、メディア有りでの処理時間毎の粒子径分布

※サブミクロンオーダーまで処理可能です。
※材料や条件によって結果は異なります。また、コンタミ及び材料温度の上昇が生じる場合があります。

5. 処理の流れ

処理工程
   
  •  1.容器に材料、溶媒、ジルコニアボールを入れ、あわとり練太郎ARE-312で処理する。
  •    
  •  2.適宜溶媒を追加し、更に運転して材料を最適化する。
  •    
  •  3.メディア分離セットを使って粉砕メディアを取り出す。
  •    
  •  4.処理完了。
  • 上記はイメージです。詳しくはお問い合わせください。

    6. 分散(解砕)スターターキット 資料請求・お問い合わせ

    詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください。製品資料をお送りいたします。

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