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品質管理課にインタビューしました。

2019/11/28

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品質管理課にインタビューしました。

シンキーのあわとり練太郎は累計出荷台数38,000台を超え、世界61カ国(*)以上で販売されています。お客様にシンキー製品を安心、安全にお使いいただけるように品質管理部門を設けており、同部門では製品の品質管理の他、新製品の評価、海外輸出時の該非判定、そして最近注目されている環境対応など、幅広く担当しています。今回はその品質管理部門にスポットを当て、メンバーにインタビューをしました。
(*社内調べ)

品質管理課の発足について教えてください。

シンキーがあわとり練太郎を開発したのは30年以上前になりますが、当時は分からないことばかりで、色々な失敗がありました。あわとり練太郎には高速回転する機構が組み込まれており、最高回転数では400Gの加速度になります。10gのネジならば400倍、つまり4kgの重さになってしまうので、ネジのような小さな部品でも、締め忘れがトラブルにつながることもありました。このような失敗経験に基づき、より安心、安全に使っていただこうとする意識が強くなりました。「製品の品質は最後まで自分たちで責任を持つ」という考えから品質管理部門が出来たと聞いています。

品質管理課の業務内容について教えてください。

開発当時から技術と一緒になり、製品品質の視点から密に製品作りに関わっています。製品検査を始め、環境規制に対応する安心、安全な部品の安定供給といった製品品質の管理と、万が一不具合があった場合には、その解明・改善に関わる業務を行っています。大きく分けると製品検査と、環境規制について、業務の役割分担をしており、環境規制担当は製品検査の業務も兼任しています。

現在、シンキー製品に使われている部品の総数は8,000種以上あります。これらを組み合わせて製品化するのですが、そのプロセスをより確かなものにすべく、2000年前後からISO取得に向けて取り組みを開始し、部品1つ1つを検査することを始めました。

部品の1つの丸ベルト
8,000種以上ある部品の1つの丸ベルト

当時は社会的な理解もまだ少なく、部品メーカーに必要な技術情報の提供をお願いすると、部品の納品以上のことを求めることに難色を示されることも多く、中には検査ルールの見直しも含めてお願いすることもありました。他社への工程変更のお願いはコストもかかり大事ですし難しい仕事の1つになります。

「丸ベルト」は品質管理課の取組みとして伝説的になっていますね。

品質管理課のエピソードとしてよく話題に出るのが、丸ベルトの改善ですね。丸ベルトは、主に小型機で使われている重要な部材の一つです。2013年頃、交換したばかりの丸ベルトが切れてしまうという不具合が複数報告されることがありました。不具合を解決するための調査解析をベルトメーカーに求めましたが、同じケースでも切れないものが大多数を占めるので、ベルトメーカーにはなかなか理解頂けませんでした。あわとり練太郎は、公転させながら自転をさせ、回転軸が45度に傾いている独自の機構ですので、他に同じような使われ方をしている事例はなかったのでしょう。他の部品でも同様ですが、シンキーの機械の特殊性から、ベルトメーカーにおいても知見がなく、なかなか原因の特定には至りませんでした。
原因特定が進まない中、公的な分析センターに相談に行き、不具合部位の表面分析をお願いしましたところ、専門家から様々な視点の技術支援が得られ、品質管理課でこれが原因ではないか?というレポートを作成しました。そのレポートを受けてベルトメーカーはとても誠実に動いてくださいました。結果、そのメーカーとシンキーとで長期に渡り実験を繰り返し改善策を模索し、最終的には工程を大幅に変更いただき、条件の不安定さの解消、さらに強度アップと安定性まで確認することができました。その後は同様の不具合報告はなくなりました。
地道な努力を重ねたことが、ばっちりと結果につながったときは、品質の向上だけでなくお互いの信頼関係もアップして気持ちのよいものですよね。もちろん現在もそのベルトメーカーさんとは、良いパートナー関係が続いています。

社内イベントの様子
丸ベルトは2019年の社内イベントでも活躍しました、輪投げ!

環境規制への取り組みについて教えてください。

現在は世界的にもRoHS2の環境規制が一般化しているため、部品の情報書類はスムーズに集まるようになりました。とはいえ8,000種以上の部品は情報管理だけでも大変です。新製品が出れば部品数も大幅に増えますし、製造管理アプリなどを活用し1つ1つコツコツと情報を集め、モレがないように課員一同努めています。シンキーではRoHS2で規制の対象となっている10物質を中心に 有害物質30種を決めて管理しています。調査した結果は、お客様への回答やRoHS指令用の技術文書作成に活用しています。世界中でお使いいただけるようにCEマークにも対応した製品も多数揃えています。

CEマークに対応した製品
CEマークに対応した製品(2019年現在)

そういえば、柔らかい安価なレインコートを購入した時に、フタル酸エステルが入っているのではないか? と気になったことがあります。RoHS2で加わった規制物質のフタル酸エステル類は、規制以前の部品や製品には主にポリ塩化ビニルを柔らかくするために添加されています。子供が口に入れやすい食器やおもちゃなどから問題になったのですが、工業製品についてもケーブル被覆の柔軟性確保の為に使用されています。フタル酸エステル類は、もちろんシンキー製品のチェック項目の1つです。そう考えると日常でもRoHSの物質については普通の人よりは敏感になっているような気がしますね。

品質管理課のメンバーにはどんな特徴があると思いますか。

私たち課員は全員がQC検定を取得しているのはもちろんのこと、それぞれに機械や電気の知識だったりと得意なバックグラウンドがあります。品質管理課が扱う問題は色々な要因が絡み合う可能性があります。課員だけでなく他部署との協力が必須です。実務で経験を重ねつつ、いろいろな資料からも勉強の日々です。仕事の幅が広いので1年ごとにできることが増えていると実感しています。真面目でコツコツという性格が多いような気がしますが、同時に各部署との橋渡し役としての柔軟性も大事にしています。

社長からよく言われる「自ら考え、自ら行動し、それをやり抜くこと」というキーワードに通じるところが多い部署だと思います。
問題を感じても実際には担当部署に動いてもらわないと解決につながらないわけですが、やり抜くためには、まず相手の事情を受け入れ、いかに相手にやる気をもってもらうかなど、お願いする内容には色々気遣いながら作戦をたてています。

日常に置き換えると、例えば、プライベートで何かの品物で不具合があってカスタマーサービスに電話で相談するときなど、うまく自分の希望が通るように相手の動きに気を回して話している気がしますね。仕事で慣れているので品管のメンバーは皆、自然とやっているのではないですかね。と言いつつ家庭での人間関係は難しいなと思うことだらけですが…(笑

最後にお客様へメッセージをお願いします。

品質管理課は、主に製品ができる前段階と、不具合品が発見された場合に仕事が発生するという性質の部署なので、仕事上ではお客様とお会いしないことが1番良いということになるかと思います。残念ながら品質管理をしっかり行っていても起こってしまうトラブルがあります。例えば決められた容量以上のものが攪拌されてしまうことによる動作トラブルなどがあげられます。
安心、安全に末永くご利用いただくためにも、お客様には取扱説明書をよくお読みいただいた上で、ご使用をお願いできればと思います。また、修理やメンテナンスをスムーズに行っていくために、ユーザー登録もしていただくようお願いいたします。

また、製品をさらに改善していくためには、お客様の声を聞かせていただくことが欠かせません。サービス部や営業部、お客様相談室などを通じ、ぜひご意見やご要望をお知らせください。また、ご不明な点はご遠慮なくお問合せいただければと思います。いただいた情報をもとに、私たちはこれからも環境にも配慮したより良い製品を提供するため、日々品質改善を邁進していきます。


インタビューを終えて

地道で誠実な対応をしている品質管理課のメンバーですが、インタビュー中には社交ダンスやバイクいじりなどなど、業務上の印象とは違った趣味の話も大いに盛り上がりました。
社交ダンスでは足を踏み込む角度を気にしたり、バイクや自転車では細かな部品を自分で組み立てたり、ほんの一時の楽しみのために果てしない苦労を楽しめたり・・・どうやら趣味の世界でも「品管クオリティ」を貫いているようで、このような弊社の社員たちが品質を支えています。
これからも安心して練太郎をご使用ください!

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