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ユーザーインタビュー~接着剤シリーズ第2弾!日化精工株式会社編~

2017/07/19

インタビュー

ユーザーインタビュー~接着剤シリーズ第2弾!日化精工株式会社編~

快適な暮らしを支える電化製品、交通や通信といった社会インフラなど、さまざまな分野で使われている半導体。そんな半導体や太陽電池の製造工程に練太郎がどのように関わっているかを日化精工様へのユーザーインタビューを通してご紹介いたします。

1.まず、あわとり練太郎をお知りになったきっかけを教えていただけますか?

佐藤様:2002年に、あるお客様から弊社の接着剤の性能試験をしてほしいという依頼がありました。そのお客様が「あわとり練太郎」(AR-100)のユーザーだったので、その試験の際に使用したことがきっかけで「あわとり練太郎」を知りました。それで、弊社にも1台あったほうがいいという話になり、2004年にAR-250(*1)を導入しました。その後、2011年に2台目(ARE-310)を追加購入しました。

*1 AR-250 : 販売終了(後継機種 ARE-310)

2.ありがとうございます。その後、様々なお客様に紹介いただくようになったと聞いておりますが。

佐藤様:そうですね。あわとり練太郎は接着剤をかなり精度よく混ぜられますので。撹拌不良が原因で弊社の接着剤の評価を落としている部分があったので、それを解消するためにお客様にはあわとり練太郎の使用をお薦めしています。紹介に加え、弊社から何台か販売もしました。

小沼様:弊社の製品開発用途でも、エポキシ樹脂と充填剤を混ぜる際に、手撹拌だと混ざりきらないため、なんらかの撹拌機を使う必要があったのですが、「あわとり練太郎」を使うと短時間で充填剤を高分散できるので、非常に助かっています。開発品は脱泡も重要な要素となりますが、「あわとり練太郎」は脱泡効果が非常に高いので重宝しています。

佐藤様:「あわとり練太郎」を導入するまでは、1kg位試作品を作ってテストをしており、撹拌処理にも1~2時間かけていたのですが、導入後は5分で処理が完了し、50~100gの少量で評価ができるので、かなり助かっています。

日化精工インタビューの様子

3.御社のお客様の半数が半導体用のシリコンウェーハメーカーさんとのことですが、「あわとり練太郎」がどのように使われるのか簡単にご説明いただけますか?

竹内様:半導体や太陽電池のインゴットのスライス用に開発された二液性のエポキシ接着剤に「あわとり練太郎」が使われます。インゴットをスライスしてシリコンウェーハにする際、弊社の接着剤で仮止めし、それを逆さに吊るして下にあるワイヤーソーに向かっておろすことによりスライスします。

半導体インゴットスライスの工程イラスト(清掃から洗浄まで)

半導体インゴットスライスの工程イラスト

※引用先:日化精工株式会社HP インゴットスライスの工程(清浄から洗浄まで)こちらの動画 からご覧になれます。

4.当初、御社のお客様はどういった方法で接着剤を混ぜられていたのですか?

佐藤様:元々は手で混ぜられていました。その後、業界全体が忙しくなった時期に、作業員を海外から採用するお客様が増え、撹拌精度にかなり個人差が出るようになりました。そして、「インゴットが落ちるのだけど何故ですか?」という問い合わせが多くなったのです。調べてみると、接着剤がきちんと混ざってないことが原因だとわかりました。混合不良があると、逆さに吊るしたインゴットの接着剤が剥がれてインゴットが落下するということです。我々の接着剤の性能が十分出なくなり、インゴットの落下に繋がるのです。

5.インゴットは高価なので落下すると大変ですね。

佐藤様:そうですね、かなり高価です。当時で数百万円レベルだったと思います。しかもインゴットは重たいので落下すると製造機械自体も壊れてしまうことがあります。でも「あわとり練太郎」を使用することによって、そういった事象が解消されました。

6.そうでしたか。お役に立てて何よりです。「あわとり練太郎」を導入いただいた御社のお客様からの声などをご紹介いただけますか?

佐藤様:撹拌不良がかなり減ったと言っていただけます。

小沼様:「作業者間の品質のばらつきが無くなるので、工程が安定した」というのもよくお聞きしますね。あと、手撹拌で混ぜていると泡をかみ込んだりもしますので、脱泡効果があるのもかなり喜ばれていると思います。

7.貴重なお話をありがとうございました。今後とも「あわとり練太郎」をよろしくお願い致します。


日化精工社は、2014年に経済産業省が認定する「グローバルニッチトップ(GNT)企業100 選」に認定されました。「GNT 企業100 選」は、国際市場の開拓に取り組んでいる企業のうち、ニッチ分野において高いシェアを確保している企業を顕彰するもので、仮止め用接着剤(ワックス、エポキシ接着剤)がその独自性と市場性において評価され「GNT 企業」に認定されたそうです。

日化精工様 本社ビル              ケミトロおじさんケミトロおじさん(*2)

日化精工株式会社 HP http://www.nikkaseiko.co.jp/

*2 日化精工さんのキャラクター ”ケミトロおじさん” ケミカルとエレクトロニクスの融合が名前の由来だそうです。

 


8.あとがき

取材の数週間後、日化精工様のご依頼により、勉強会を開催いたしました。営業、技術、製造各部門より、20名もの方々にお集まりいただき、あわとり練太郎や新製品の紹介をさせていただきました。弊社製品の理解を深めていただくための良い機会となりました。ありがとうございました。

あわとり練太郎デモの様子

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