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真空大型ミキサー、イスラエルへ行く。

2018/04/04

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真空大型ミキサー、イスラエルへ行く。

シンキーのあわとり練太郎は、日本国内のみならず、世界56か国で30,000台以上ご使用いただいています。とりわけ大型機は日本よりも世界への出荷が多く、修理や改造は日本から対応するケースもあります。そこで今回は、世界で使われている大型機を担当しているサービス部門の内藤に話を聞きました。

 

1.最近の納品先は、イスラエル。

納品先のイスラエルの風景

2018年3月にイスラエルに1週間ほど行ってきました。私は、修理や改造を担当することが多いのですが今回は納品目的の渡航でした。詳細まではお伝えできないのですが、導入いただいたのは、あわとり練太郎の大型機、ARV-3000TWIN。すでに小型の真空タイプARV-310を使用されているお客様なので、今回はスケールアップということになります。ご利用用途は「接着」ということまではお聞きしましたが、その先は企業秘密のようでご紹介することができないのが残念です。R&Dや製造の最前線で使われる当社の機械はだいたいこの位の情報しかお話しいただけないことも多いのです。

また、海外の場合、納品は代理店さんにお願いしているケースが多いのですが、今回は、今後装置を運用するためのトレーニングをさせていただく必要があり、3日間みっちり行う予定で行ってきました。
しかし、小型機の既存ユーザーのお客様であったため装置の仕組みはよくご存知で、飲み込みが早く、トレーニングそのものは1日で済んでしまいました。それより「せっかく遠くから装置メーカーが来たのだから」とみなさんやる気満々で、残りの2日間は各々が持ち込んだ材料を一緒に混ぜたいだけ混ぜ、レシピの検証をずっと行っていました。

装置のメカニズムについては一からお教えしましたが、混ぜる理屈、つまりこの装置を使うと材料はどのようにして混ざるのか、ということを自分たちなりに勉強し、検討されてきている様子でした。分かっている人だからこそできる質問も多かったのが印象的でした。やはり同じ技術者同士、マニアックな話をするのはどこの国でもおもしろさがありますね。

せっかくなので、今後イスラエルに行かれることがある方にアドバイスを。
イスラエルでは週に2回、空襲訓練がありました。訓練と言っても特別何かするわけではなく、15分ほどサイレンが鳴り、その間は頑丈な建物の中にいる必要があるということのようでした。イスラエルにいる人は、観光客であっても、全員その訓練を受けなければいけないそうで、ホテルにもそれを知らせる案内がありました。今回の滞在は、とても安心な環境で、滞りなく終えることができましたが、これにはさすがに驚きました。

2.アジアでは、LED工場での利用がほとんど

直近では、中国、台湾、韓国の他、イギリス等ヨーロッパにも何か国か行っています。大型機の納入そのものが、日本国内よりも海外向けが多いので必然的に海外出張が多くなります。
海外では、研究用途で小型機をしばらく利用され、アタリをつけてから量産機へスケールアップという場合が多く、驚くほど早く量産化に移行される企業様が比較的多いです。もちろん、じっくり検討型のお客様もいらっしゃいますが。

また、ご利用されている環境は、工業系の工場が圧倒的に多く、特に中国・韓国では、LED工場での量産用途がメインとなります。ヨーロッパでは接着剤が多いようですが、化粧品や美容整形などの分野でも導入いただいています。規制面で、日本の薬事法とは違う点があるらしく、新しい化粧品を作れば順調に売れていくというようなことを聞いたことがあります。また、日本からの出張はほとんどないのですが、アメリカにはARV-5000という機種が比較的輸出されていて、幅広い分野で利用されています。

3.定期メンテナンスをお勧めしたい思いは万国共通

大型機・小型機に限らず、世界中のお客様に定期メンテナンスはお勧めしています。どの企業様にとっても、ラインを止めることは大きな損失につながります。また、そこまでの事態となる場合には、修理にも長い時間がかかるケースが多く、費用のご負担も大きくなります。機械である以上は、ただ回すだけではなく面倒を見なければいけないですね。ぜひご検討いただきたいです。

海外に緊急対応で出向く時には、日本を発つ前にどのようなトラブルが起きているのかをお伺いし、何通りかの状況を想定した上で、必要と思われるパーツをいくつも手持ちします。大型機なので、大きく重たいものばかりなのですが、送ると手元に届かず困ることもありましたので・・・。空港で「何で送らないの?」といわんばかりの表情をされてしまうこともしばしばです(笑)。
イスラエルの空港

過去には苦労の連続でしたが、今では国によってはシステムが整ってきたこともあり、スムーズな対応ができるようになりつつあります。今後はさらに海外の現場に近い方に担っていただけるようなサポート体制づくりをしていきたいですね。そして私自身は大型機修理の現場を通して蓄積してきたデータを元に、いつか新たなチャレンジをしてきたいと考えています。

 

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