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100% メイドインジャパン プラスチックレンズへの情熱 ~株式会社サンルックス様 インタビュー

2020/01/27

インタビュー

100% メイドインジャパン プラスチックレンズへの情熱 ~株式会社サンルックス様 インタビュー

今回はシンキーにおける大型機開発に大きな影響を与えたARV-10000SRを導入いただいた、株式会社サンルックス 来田様へのインタビューです。来田様は特にこの装置の開発に大きく貢献いただいた方でもあり、当時のエピソードなども交えてお話しいただいています。どうぞご覧ください。

株式会社サンルックス様について教えてください。

1978年設立・福井県鯖江市で眼鏡用プラスチックレンズ等の製造、販売を行っています。
レンズ業界全体でみると非常に稀ですが、サンルックスのレンズは生粋の「100% メイドインジャパン」、完全日本製です。
他の国内のレンズメーカーは海外で生産したレンズを輸入して、加工のみを日本国内で行って出荷する事が多いのですが、弊社は自社で原料を調合し、1枚1枚技術者が丁寧に型に注入、24時間以上の時間をかけ、熱で重合させてレンズを作っています。モノマーからすべて自社で作れるようにしていますので、本当のメイドインジャパンです。
また、眼鏡を必要とするお客様ひとりひとりの度数を合わせるには、膨大な種類のレンズが必要です。プラスチックレンズの製造工程は、そのほとんどが緻密な作業で、各工程の検査も人間の目で行うことになります。これらは機械化することが非常に難しく、弊社では現代の職人とも呼べる技術者たちが業務を行っています。

鯖江駅前と社屋の外観
左:株式会社サンルックスがある鯖江はめがねのまちとして有名です。改札を出るとメガネのオブジェがお出迎えしてくれます。
右:社屋の外観です。

シンキーの特注仕様・大型機、ARV-10000SRを導入されたと伺いました。当時のお話をお聞かせください。

当時、レンズの原料となる高価な熱硬化性樹脂の製造工程でのロスを減らすことが課題になっていました。機械で攪拌していると、それぞれの容器の中に回収できなかった材料が残って、材料がロスになってしまいます。
例えば、タンク1本から1kgずつロスが出たとすると、タンク20本分のロスは20kgにものぼります。このロスを減らせないかというところから自転・公転方式ミキサーの大型機導入の話が出たわけです。
当時は秋葉原にあったシンキーさんの技術部でお話したのが最初です。装置の仕様等が形になるまでは1年くらいかかったように思います。それから約2年かけて、ARV-10000SRの開発が行われました。
我々もシンキーさんの工場に訪問し、適宜進捗を確認しながら開発工程に関わりました。時には夜遅くまで、一緒に作業に没頭した記憶があります。レンズの材料となる熱硬化性樹脂は攪拌容器からそのままレンズの型に流し込むため、タンクの蓋に材料を流す管を特別にとりつけてもらいました。ARV-10000SRが完成したとき、当時のシンキーさんの大阪営業所長が「この技術を使ってこれからいろいろな機械が開発できる」と話していたのを覚えています。

工場で作業中のARV-10000SR
工場で動作試験中のARV-10000SR。

現在のご研究内容について教えてください。

レンズの生産は安定してできるようになったので、今はそれ以外の新しいことにも挑戦しています。その一つが放射線についての研究です。また地域の学校に出向き、子供たちに放射線の出前授業を行ったりもしています。
県内には美浜・高浜原発があり、子供たちに正しい原発、放射線の知識を伝える必要があります。
放射線をイメージで嫌がるのではなく、正しい知識で何が怖いか、怖くないかがわかるようになれば、安全につきあえます。授業ではただ知識を伝えるだけではなく、子供たちが「あっ!」という驚きを与えることも必要です。つかみの部分や話の途中で実験を織り交ぜるなどの工夫をしています。

眼鏡レンズの樹脂の中で雷を発生
眼鏡レンズの樹脂の中で雷を発生させたもの。レンズに放射線を当てて放射線のエネルギーを溜めて一気に放電させています。アクリルなどだと眼鏡のレンズのように高分子ではないのでこのようにきれいな模様がつかないそうです。

実は、放射線は身近なところで活用されているのです。
例えば、電線や車のタイヤのゴムは、加工しやすくするために製造工程で放射線技術を用いています。そういった、放射線の有用性から付き合い方を伝えるためには実験が効果的です。その為に形状記憶プラスチック樹脂の学習キットを開発し、利用しています。みんな喜んでくれますよ。

生分解性 放射線実験樹脂
授業で使う形状記憶プラスチック樹脂。赤い樹脂が放射線を当てたもの。当てていない樹脂は60℃の湯につけると、一度伸びたきりだが、放射線を当てた樹脂は再び湯につけると元の形状に戻る。

また、イカ墨を混ぜて作ったレンズも子供たちの反応が良いですね。
放射線関係のことをこのような形でやっている人は、日本中探しても他にいません。メイドイン鯖江ですね。

イカ墨レンズで作った日食観賞用サングラス
イカ墨レンズで作った日食観賞用サングラス。溶接時の強い光にも使用。

研究では真空タイプのARV-200も利用されているそうですね。

はい。ARV-200は毎日研究で使用しています。
今はレンズにいろいろなものを混ぜる研究を行っています。
先ほどのイカ墨のレンズもそうです。イカ墨の活用法がないかと相談され、レンズに混ぜて日食観察用のサングラスを作りました。これはシンキーの真空ミキサー「あわとり練太郎」がないとできませんでした。イカ墨をきれいに分散するには、イカ墨の粒をつぶさないといけないし、脱気も十分にする必要があります。普通の撹拌タンクで脱気しても、撹拌翼は500回転/分くらいが精一杯ですが、シンキーさんの機械は1000回転、2000回転と回転速度が速いので重宝しています。

研究開発で心がけている事はございますか。

何か相談をされたときに、すぐに「できません」ではなくて、その場でイメージしてみて、「考えてみます」という姿勢が大事ですね。「できません」といわずにやり方を模索するには努力をするしかないですし、努力なしで「できない」と言ってはいけないですね。その結果いろんな人が僕のことを知ってくれて、「来田さんなら何とかしてくれるかも」と来てくださいます。
例えば、モノマーに水を入れて混ぜると一回濁ります。ここであきらめずに何とか試行錯誤していき、分散してきれいに作れる方法を見つけたことがあります。うまくできる条件を根気よく見つけ出すのが大切です。いい結果が出なくても、実験をやめずに試し続けていくといいものができます。
また、レンズを多量に作るときのモノマーの状態と、少量だけ作るときのモノマーの状態は違います。そういったことを理解したうえでやらないといけませんね。
新しい発想を生むために、私も展示会に行っていろいろなものに触れて、自社のレンズにあてはめて考えています。

自分の頭の中だけにあるものが、現実に形にできることが重要と思っています。そのために、機械をいかに上手に使うかが大切です。
研究にシンキーさんの「あわとり練太郎」を使っている先生達は、皆自分の研究目標をどうやって達成するかということを考えながら使っていると思います。シンキーさんの機械には良いところがいっぱいありますよ、あまり人には言わないけど(笑)
例えば、シンキーさんの精密加工はすごいと思います。「あわとり練太郎」のカップホルダー部に容器がすっぽり、ぴったりと入るのはすごいこと。精密加工ができているから実現可能なことだと思います。シンキーさんの機械は用途が本当にたくさんあると思います。


インタビュー後、ARV-200をメンテナンスさせていただきました。これからも練太郎をよろしくお願いいたします。

インタビューを終えて

来田様の言葉の選び方から、製品づくりへのこだわり、常に挑戦を忘れない姿勢を感じました。インタビュー中には惜しみなく製品を手に取らせてくださり、生分解性 放射線実験樹脂を体験させていただいたときは、来田先生の放射線授業を受けているようで一同楽しませていただきました。

また、工場内を見学させていただきましたが、レンズ一つ一つをすべてスタッフさんが手作業で確認しており、その丁寧な仕事ぶりにこちらまで気が引き締まる思いでした。特別に手に持たせていただいた製造途中のレンズはほんのりと温かかったです。出来上がったレンズの箱がぎっしり並んだ在庫の部屋は圧巻でした。

引き続き、あわとり練太郎をご愛好いただけるよう、全力を尽くしてまいります。


生分解性 放射線実験樹脂はこちら→(http://www.sunlux.jp/materials/jikkenjushi/

株式会社サンルックス様について
商号 株式会社サンルックス(http://www.sunlux.jp/
所在地 〒916-0019 福井県鯖江市丸山町3-5-25
資格・免許等 第三種医療機器製造販売業許可 医療機器製造業許可
主な事業内容 医療機器製造と第三種医療機器製造販売
(厚生労働省の製造業・製造販売業許可に基づく、一般医療機器のプラスチック眼鏡レンズの製造販売をはじめ、プラスチック偏光レンズ、プラスチックサングラスレンズの製造販売)
従業員数 90名(派遣社員含む)

本社外観

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