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炭酸カルシウムの白石工業株式会社 白艶華工場インタビュー

2019/07/30

インタビュー

炭酸カルシウムの白石工業株式会社 白艶華工場インタビュー

白艶華工場について教えてください

白艶華(はくえんか)工場は、1932年に操業を開始しました。弊社の工場は、所在する地名が付けられる事が多いのですが、この工場は、白艶華というブランド名を世に広め、炭酸カルシウムメーカーとして確固たる基礎を固めたいとの想いから、創業者が命名しました。

現在は、群馬県に白艶華工場の他、碓氷第一工場、静岡県には不二工場と富士川工場、高知県の土佐工場、兵庫県尼崎の開発工場と6カ所に工場を保有しています。また、グループ会社として、研究開発拠点の株式会社白石中央研究所、販売拠点・ネットワークとしての白石カルシウム株式会社があり、長年にわたり炭酸カルシウムの開発・供給を続けています。

これが白艶華工場!敷地面積約10万平米、東京ドーム2個分の広さ
白艶華工場全景

 

なぜ群馬県のこの地に工場が建設されたのですか?

白艶華工場が建設された当時は、動力がない時代なので、炭酸カルシウムの製造には、自然の力を利用していました。工場全体を見ると、かなり急斜面の土地に建っています。

最上部に原料を保管していて、下に行くほど製品に近づくという構造になっています。また、原料として、石灰石を使用するので、石灰石が採掘できる場所であること、大量に水を使用するので、きれいな水が豊富にあること、天日で乾燥させるので、風通しが良く雨が少ないこと等、様々な条件を満たしている必要があり、創業者が全国を探し回ったそうです。同じ頃に建設された高知県の土佐工場も同様の土地に立地しています。

石灰石鉱脈図石灰石の鉱脈の地図(白石工業株式会社パンフレットを元に作成)

主な製品と、その用途について教えてください。

白艶華工場では、17品種の炭酸カルシウムを製造しています。炭酸カルシウムは、工業的には重質炭酸カルシウム(GCC; Ground Calcium Carbonate) と合成炭酸カルシウム(PCC; Precipitated Calcium Carbonate)に分類され、当社で製造しているのは、合成炭酸カルシウムになります。原料の石灰石(CaCO3)を一度分解して、再合成するというプロセスを経て製造されています。

また、炭酸カルシウムの用途としては、工業用の他に、食品添加物、生体、バイオの分野でも使用され、生活の身近なところで幅広く利用されています。

主な取扱分野 ゴム、樹脂、インキ、塗料、接着剤・シーリング剤、製紙、食品、農材、畜産、
繊維、電子材料、生体・バイオ

炭酸カルシウムの製造工程は、工場見学時に詳しく説明いただきました(白石工業株式会社白艶華工場インタビュー~工場見学編~へ)

業務内容や職場の雰囲気について教えてください。

白艶華工場で働く従業員は、現在32名です。そのうち約20名が製造現場を担当しており、4組3交代のシフト制で24時間工場を稼働させています。今では機械化、オートメーション化が進んでいますが、工場の操業から1967年に加熱乾燥設備ができるまでの35年間は、炭酸カルシウムの乾燥は、全て天日乾燥を利用して行われていました。全て人力で作業していたので、当時は400人ほどの社員が働いており、製品が乾燥するまでに一ヶ月~一ヶ月半もの時間が必要だったと聞いています。

職場の雰囲気は、工場が24時間稼働しているので、日常では全員が集まって何かをするという事は少ないのですが、月に一度の工場のメンテナンス日を利用し、年に何度か下仁田の街に全員が集まり食事等をしています。仕事の話はもちろん、いろいろな話で盛り上がっているので、工場の結束力は強いと思います。

地元地域とのかかわり等について教えてください

下仁田町の会合や地域の集まり等があれば積極的に参加したり、年末に地域の方々をご招待して、餅つき大会を実施したりします。また、地元企業とのお付き合いも大切にしています。

最近では、鉱山研究会という国内外の鉱山や炭坑に関する事柄や歴史を研究されている団体が、当社の保有している鉱山や、昔使用されていた炭酸カルシウムの乾燥棚に関心をもっていただき、そのご縁から、地域の皆様を対象にした工場見学等も実施することができました。

土地柄、この地域には、石灰石を砕いて製品にするという産業も多いのですが、当社は炭酸カルシウムのうち、「合成炭酸カルシウムを作っています」という事を、今後もっとアピールしていきたいと思います。

乾燥棚と下仁田ネギのオブジェ左:天日乾燥時代の乾燥棚、3~5階建のビルぐらいはあります。当時は梯子で上っていたそうです。
右:近くの道の駅で発見した下仁田ネギとこんにゃく芋(のオブジェ)。

弊社製品を20年近くお使いただいているとお伺いしました。

品質管理室では、袋詰めされる前の品質サンプリング検査を行っています。検査項目は製品によって違いますが、白色度や水分量の検査や、BET比表面積検査は必ず行っています。

HM-500(後継機種:ARE-310)は品質管理に使用しています。炭酸カルシウムと可塑剤を混ぜ、分散評価を行っています。この装置を導入したのは、18年前だと思います。1日に4~5回、多い時で10回程度稼働させていますが、特に動作に不具合もなく助かっています。粉を取扱っているので、検査機器の清掃は、いつも気を付けるようにしています。

HM-50020年近く稼働しているシンキー製のHM-500、とても綺麗にお使いいただいています。

最後にひとことお願いします。

白艶華工場は、現在87年目、あと3年で90周年を迎えます。歴史のある古い工場ですが、末永くこの工場を継続していきたいです。そのためには、お客様が安心して使っていただけるような品質、それを作り込む技術を、今以上に高めていけるようにしていきたいです。


白石工業株式白艶華工場インタビュー~工場見学編~

ここからは、工場を見学させていただきながら、炭酸カルシウムの製造工程をご説明いただきました。まずは、工場の様子をお届けします。

頂上付近からの眺め     工場の頂上付近からの眺め              急な階段を下っていきます。

合成炭酸カルシウムの製造工程について

工場を見学しながら合成炭酸カルシウムの製造工程をご説明いただきました。

炭酸カルシウム製法(石灰乳-炭酸ガス反応法)炭酸カルシウムの製造プロセス

 

①焼成-原料の石灰石とコークス

合成炭酸カルシウムの原料となる石灰石とコークス。ここから焼成炉(キルン)に原料が投入されます。焼成が終わった石灰石は、キルンの下から排出され次の工程へ、焼成の際、発生したCO2は、後の工程で使用するため、いくつものフィルターを通して不純物が取り除かれます。

コークスと石灰石           石灰石                      コークス

 

②水化/炭酸化-合成炭酸カルシウムの合成

キルンから排出された生石灰は、不純物が取り除かれたあと、水化槽の中で水と反応させる事で石灰乳(水酸化カルシウムスラリー)となります。次に、①の焼成で発生したCO2と石灰乳を反応させる事で、炭酸カルシウム微粒子を析出させます(炭酸化)。その後、いくつかのスラリー貯水槽を経て粒子サイズをコントロールしていきます。

この工程で、粒子径等の品質を満たした後は、製品の用途ごとに炭酸カルシウムの粒子表面を薬品でコーティングしていきます。

消石灰と炭酸ガスを反応させる        石灰乳のプール

 

③脱水と乾燥

②の工程を経たスラリーをフィルタープレスでろ過・脱水処理し、その後、300℃以上の熱を加えて乾燥させます。乾燥させた炭酸カルシウムは、乾式サイクロンで分級を行います。最終製品まであと少しです。

炭酸カルシウムを乾燥させる脱水ケーキ(プレスケーキ)は、酒粕のような感触がありました。この後の乾燥工程を昔は乾燥棚(天日乾燥)で行っていました。

 

乾燥棚現在は稼働していない天日乾燥用の乾燥棚。非常に高所かつ力の要る作業だったので、当時は、乾燥棚に上るという入社試験もあったとか。

 

④完成

製品は、一定量ごとに梱包され、出荷を待ちます。写真の袋一つで20kg~25kgの製品です。

倉庫に並ぶ完成品

 


白石工業株式会社について

商号 白石工業株式会社 (http://www.shiraishi.co.jp/)
本社 〒530-0005大阪府大阪市中之島2丁目2番7号
中之島セントラルタワー9階
事業所 本社、尼崎事務所・開発工場、白艶華工場、碓氷第一工場、不二工場、富士川工場、
土佐工場
主な事業内容 各種炭酸カルシウム、カルシウム塩類、その他化学工業薬吊類の製造、加工及び販売。
苦土肥料、石灰質肥料、けい酸質肥料の製造、加工及び販売。など
白石グループ

白石カルシウム株式会社
〒530-0005大阪府大阪市中之島2丁目2番7号 中之島セントラルタワー9階
各種化学工業薬品卸売業

株式会社白石中央研究所
〒660-0085兵庫県尼崎市元浜町4丁目78番地
各種炭酸カルシウムその他化学工業薬品類に関する基礎研究の受委託

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