撹拌機・脱泡機なら自転・公転ミキサーのシンキー

導入事例

均一に分散した材料を気泡なく充填

お客さまのお悩み

高粘度ガラスペーストを高品質かつ短期間で供給

弊社では、各種電子部品として幅広く使用される、封着・被覆・絶縁を用途とするガラスペーストを生産し、電子デバイスメーカー各社に供給しています。
様々なデバイスの普及とともに、より高品質のサンプルをスピーディーに提供することが求められるようになってきました。

ガラスペーストは非常に粘度が高く、撹拌翼のついたミキサーで5時間かけて撹拌し、真空脱泡機で約30分脱泡していました。さらにその後、ペーストをお客様指定の小容量シリンジに充填してから出荷していました。高粘度のペーストを、口径が小さく長細いシリンジに移し替える作業は、時間と手間がかかります。
また、充填中に気泡が入ってしまうと取り除くことは困難なので、非常に根気が必要でした。複数シリンジに充填する場合、手早く充填しないと高比重のガラス粒子が沈殿してしまうため、最初に充填したシリンジと、後に充填したシリンジとでは、材料品質にバラツキが生じてしまいます。バラツキのあるサンプルでは顧客のニーズに応えられないため、新たに作り直すこともありました。

納期短縮かつ高品質という顧客要求を同時に達成するため、すべての工程の見直しが必要でした。

シンキーと解決

バラツキのない撹拌・脱泡および手間のかからないシリンジ充填

はじめは工程ごとに手順と装置の検討を重ねていましたが、満足できる結果が得られませんでした。そんな中、ある展示会で「撹拌・脱泡からシリンジ充填までを一気に効率化」というコピーを掲げていたシンキーのブースを偶然に見つけ、数人で訪問しました。

話を聞くと、自転・公転式真空ミキサー「あわとり練太郎」とシリンジ充填機の2製品を組み合わせて使えば、課題を一気に解決できそうだという期待が持てました。そこで、デモを依頼し、いくつかの材料をシンキーのラボに持ち込みました。

「あわとり練太郎」ARV-310(真空タイプ)を使用した結果、高比重のガラス粒子を高粘度の樹脂中に均一分散でき、同時に脱泡もできました。これまでの真空脱泡で困難であった微細な気泡まで除去できており、半日以上かかっていた処理が、わずか数分で完了しました。
そして、シリンジ充填機ARC-40Hでは、一度に4本のシリンジがセットでき、気泡の混入もバラツキもなく充填することができました。手作業とは比べものにならない品質で、顧客要求に応えられると安堵しました。高品質のサンプルを短時間で供給できるようになり、さらなる導入を検討しています。

・お客様の了解を得て掲載しています。

導入いただいた自転・公転真空ミキサー/充填機

低粘度から高粘度までの材料の撹拌とサブミクロンレベルの脱泡を実現する自転・公転真空ミキサーの標準機

あわとり練太郎 ARV-310

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手間のかかる小容量シリンジへの充填作業を気泡なく効率的に行える手動式小型充填機

ARC-40H

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